チェさんは韓国出身の29歳。韓国の大学で日本の文化や歴史、言葉を学び、卒業後に釜山(プサン)市から海外就職の支援を受け、南小国町・黒川温泉の旅館わかばに就職しました。海を越えての南小国町ライフや、南小国で働くことの魅力、お仕事にかける思いについてお話しいただきました。
(記事作成日:2018.1.31)
私は、韓国の大学を卒業後、釜山(プサン)市の海外就職支援のプログラムの案内があったのをきっかけに「旅館わかば」と繋がり、就職することとなりました。
大学生の時から日本に興味があり、日本の文化や歴史、日本の言葉を学んでいましたので、距離的にも遠いと感じず、少し離れた所で働く感覚でした。
また、ワーキングホリデーで大阪に行った際に、京都の嵐山の旅館に泊ったのですが、とても素敵な旅館だと思い、サービス業の魅力、人を笑顔にさせる接客という仕事の魅力を感じたこともきっかけです。
とにかく地域の皆さんが親切で、特に不便と感じることはありません。食事は、来た当初は旅館のまかないや近所の飲食店へ行っていました。今は車もありますので、遠い所までご飯や買い物等に行っています。南小国は、九州の真ん中付近にあるので、車があれば九州各地に行きやすく、大分や熊本市内でも1〜2時間で行ける場所にあり便利な所ですね。また、空気、お水、自然、温泉、すべてが最高の環境です。
自分が温泉好きなので、黒川温泉・杖立温泉・湯布院等周りに温泉が多くある環境は魅力的で、それぞれの温泉の性質などにも触れられるので勉強になります。わかばに泊りに来てくださったお客様に対して、近隣の温泉も含めた温泉情報をお伝えする事で、喜んで頂きたいと思っています。
日本で実際に暮らすようになってからは、人の温かさ・気遣いを感じ、正直驚きました。思っていたよりもすごく温かくて優しい方が多くて、黒川温泉全体をひとつの旅館と考えるコンセプトにぴったりだと思います。
都会で働かれていて、時間に追われている方には、自然・温泉・周りの人の優しさに心が癒される事が多いので、ぜひ遊びにいらしてください。おすすめです。
リピーターのお客様が来られて、自分の事を覚えていて頂けた時はやりがいを感じます。日本人以外のお客様にも気持ち良く過ごしていただけるように、英語でもご案内しています。
南小国町に来ることで生活環境は変わると思いますが、今までとは違う環境の中で人とのつながりなどを体感できると思います。まずは行ってみよう!と言う気持ちで足を運んでみるといいと思います。
今後は、おもてなしの心を身につけて、色んなお客様と身近な関係をつくるために、たくさんコミュニケーションを取って、「わかばに来て良かった」と思っていただけるような接客をしたいです。
私の友人も黒川温泉の旅館で働いているので、休みが合えば二人で旅行に行って、多くの旅館に泊まりに行きます。行った先の旅館さんがどのような接客をしているのかなど勉強していきたいです。それらを自分の仕事にも取り入れられるように、もっと多くの旅館に泊まりに行きたいと思っています。
チェ・ヒョンニョンさん / 有限会社 若葉旅館
韓国の大学で日本の文化や歴史、言葉を学ぶ。ワーキングホリデーで京都・嵐山の旅館に宿泊した時に接客という仕事の魅力を知る。大学卒業後に釜山(プサン)市から海外就職の支援を受け、南小国町・黒川温泉の旅館わかばに就職。今後の目標は「来てよかった」と思ってもらえる接客をすること。休日には自ら旅館に泊まりに行き、宿泊先の接客について勉強している。