頑張る若い方々を見て、私もこの地で働いてみようと思えました。

インタビュー時の写真

有限会社 御客屋旅館
松村 香奈子さん

黒川温泉の老舗旅館「御客屋」に勤めて4年目の松村さん。温泉や自然が大好きな26歳です。生まれ育った東京を離れ、南小国町で働くことを決めたきっかけや、南小国町で暮らす醍醐味について、目をキラキラ輝かせながら話してくださいました。
(記事作成日:2018.1.30)

南小国町へ移住されたキッカケと、南小国町で働きたい!と思った理由について、教えていただけますか?

私は、22歳まで東京で育ち、東京の大学を卒業しました。大学では福祉学部の中でも過疎化した地域づくりに特化した学科を専攻していまして、大学2年の時にとなりの小国町にインターンシップで来た事がありました。その際に黒川には行きませんでしたが、近くの観光地(鍋ケ滝)等には良く行きました。また、近隣の方もすごく接しやすく、住みやすそうだなと感じていました。
就職活動の時期は、東京とは違う場所で暮らしたいという願望があり、母方の実家が群馬だった事もあって群馬の旅館に就職しました。その1年後に黒川温泉に来ました。

昔から、自然と温泉が好きだ!という想いがあり、九州には親近感をもっていました。実習に来た際にもみなさん優しく受け入れてくれて、私の事を「マっちゃん」などとあだ名で呼んで頂いたことに嬉しさを覚えました。
また、30代の方々にお店を開かれた方が多く、頑張る若い方々を見て、私もこの地で働いてみようと思えたのがキッカケです。

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南小国町に住んでみて、気付いた事はありますか?

人との距離感なのですが、家族のように毎日一緒にいるので周りの人への気づかいがすごいですね。たとえば顔色がすぐれない人がいたら「大丈夫?」と声を掛けたり。地震の時もみんな傍にいましたし、協力できる環境があったので、安心できました。当館のスタッフは20人位しかいないので、一緒にご飯を食べたり、休みの日も私の車で休みが合うスタッフ、違う旅館のスタッフの方とも買い物に行ったりしています。周りには福岡や埼玉などから「田舎・温泉・自然」にあこがれて南小国に来たスタッフもいて、みんな仲良く働いています。

南小国町で暮らす醍醐味は何だと思いますか?

体にいいものを食べられることや、近くの大自然(阿蘇山)の絶景や流星群が見える場所に5~10分程度でいける事など、特別感があります。あとは、毎日温泉に入れることが一番うれしいです(笑)

旅館で働かれていて、どんな出会いがありますか?

黒川温泉での従業員での忘年会があったり、八百屋さん・業者さんとは毎日顔を合わせるので顔見知りで、休みの日に近くのご飯屋さんへ行くとすぐに仲良くなったり、いろんな情報交換をおこなえます。
また、黒川温泉は外国人のお客様が多いので外国人とのふれあいが多くありますので、英語に接する時間がとても多いです。英語をこんなに話す事がなかったので、洋画を見たり、音楽を聞いたり、勉強したりしていますが、実際に話してやってみる事が一番良いかと思って日々努力しています。

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移住を考えている人へのアドバイスと、今後の目標を教えていただけますか?

移住を考えている方は、田舎等へ魅力・憧れを感じるのであれば、とりあえず来てみる、行ってみる、行動する事が大切だと思います。そうすれば、さらなる魅力を発見できると思います。

今後の目標としては、仕事面では、旅館のスタッフとして英語を話せるようになり、接客のおもてなしを向上していきたいです。
プライベート面では、せっかくの休みの日に寝ている事が多かったり、熊本市内へ買い物に行くことが多いので、自然に近い南小国町に来てからの夢だった、乗馬とかパラグライダー、山登り、キャンプ等を楽しみたいです。特に、夜のナイトホーストレッキングという、夜の星空を眺めながらの乗馬をしたいと思います。
自分が楽しんで暮らしていれば、旅館に来て下さるお客様に対しても、楽しさをお伝えし、楽しんでいただけるようなご案内ができると思います。

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松村 香奈子さん / 有限会社 御客屋旅館

東京都内の大学の福祉学部で過疎化した地域づくりに特化した学科を専攻。大学2年時にインターンシップで南小国町の隣にある小国町へ。大学卒業後、「東京ではない所に暮らしたい」という気持ちから、約1年間母方の実家のある群馬の旅館で働いた後、南小国町へ移住。黒川温泉街の旅館「歴史の宿 御客屋」で働いて4年目。旅館を訪れる外国人観光客へのおもてなし向上に向けて日々奮闘中。

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