大先輩!地元の人

佐藤 勝明さん

南小国町出身。農家としてお米・ほうれん草を育て、赤牛の繁殖牛の飼育も行っています。学生の時には家業を継ぐため町を出て熊本市内や県外にて農業を学んでいました。今では地域の伝統芸能である「吉原神楽」も継承しており、さらに若い世代や子どもたちへ継承を行っています。

佐藤 勝明さん
南小国町のどんなところが好きですか?
南小国町で過ごしていた時は分からなかったけど、外に出てみて良さが分かった感じはありますね。生まれ育ったところだというのもあるけど、南小国の何にもないところとか、豊かな自然とかが、街中の暮らしよりも自分にあっていたなって思いますね。町の雰囲気とか…。免疫がもともとあったみたいなところはあるかもしれないですけどね(笑)。
佐藤 勝明さん
南小国町での暮らしで大変なことはありますか?
冬の寒さは結構大変だなと思いますね。寒いときには極力寒いところにはいかないようにしています(笑)。仕事で外に出ないといけないときには服をしっかり着込むか、体を動かしてあたたまるかですね。
あとは、同じ人たちとずっと付き合っていかないといけないという苦労はありますね。今日喧嘩していても明日は一緒に仕事しないといけないですし(笑)。でも、そうやってお互いのことを知っているからこそ困ったときには助け合えます。
ただ、移住してくる方本人のスタンスによっても変わると思います。しっかり関わろうとするか、放っておいてほしいのかによって町民からの関わり方も変わると思います。
自分たちからしっかり関わろうとしてくれる人にはこちらも「こういうことはしたら危ないよ」とか、豆知識くらいは教えてあげられると思います。 ただ、どっちにしてもここの人達はいい人が多いので、気にはかけてくれます。
佐藤 勝明さん
南小国町に移住してきた方との関わりはどんなところがありますか?
地域の伝統芸能の吉原神楽の事務局のようなことをしています。もともとは町内の限られた家だけが参加できたものだったんですが、今では移住してこられた方も一緒に舞手として参加できるようにしています。
その他では、牛飼いの仕事の方で、移住してきた若い男の子に場所を貸して一緒に仕事をしていますね。
吉原神楽も、牛飼いも南小国で続いているものなので、それに町外の人が一緒に参加してくれるのはすごく嬉しいことだと思っています。一部、「伝統的なものに外の人を…」って声もあるけど、南小国出身の人でも外へ出ていく人も多いので、逆に南小国に興味を持ってきてくれる人がいるっていうのはありがたいことです。そうやって来てもらってから根付いてもらうためには、また1段階も2段階も違うと思っているので、町民の方々との橋渡しの役割もして、入り込みやすいところにしたいとは思いますね。
佐藤 勝明さん
南小国町に移住してくる方への率直な思いを教えてください。
興味を持って来てくれることはとても嬉しいですね。
定住してもらえると一番いいですけど、この町に根付くにいたらなくても、また遊びに来てくれたり、南小国町のことを好きになってもらえたりするだけでも嬉しいです。
地元の人間としては、この町に魅力を感じてきてくれると、この町も悪くないなって思えます。
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